糖尿病内科|ふくしまクリニック|新福島駅の糖尿病内科

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糖尿病内科

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ダイアベティスという言葉について

 

「糖尿病」は世界的には「Diabetes」と呼ばれています。それをカタカナにしたものが「ダイアベティス」です。

詳しくは、JADEC(日本糖尿病協会)(関西電力病院 総長 清野裕先生が理事長をされています)のホームページ(下記リンク)をご覧いただけましたら幸いです。

日本糖尿病学会・日本糖尿病協会合同 アドボカシー活動|公益社団法人日本糖尿病協会

ダイアベティス(糖尿病)とは

医学的には ”インスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝症候群” と定義されます。

インスリンは ”すい臓” で作られる物質で、血液中のブドウ糖を体の細胞へと送り込ませる働きを持っています。この働きが不十分になることで、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)がいつも高くなってしまうのが、糖尿病です。

 

インターネット上には糖尿病について色々な情報が載っていますが、玉石混合です。正しい情報を得ることが大切です。

信頼できる代表的なものとしては、日本糖尿病協会日本糖尿病学会のホームページがあります。正しくてわかりやすい説明がありますので、ご参考にされてください。

ダイアベティス(糖尿病)の主な症状

「口渇、多飲・多尿、体重減少」の3つが典型的な症状です。つまり、「のどが渇く、たくさん水分を飲む、たくさんおしっこが出る、ダイエットもしていないのに体重が減る」ということです。

しかし、これらは著しい高血糖にならないと症状として現れないので、自覚症状はないものの既に糖尿病の状態であることも非常に多いです。

ダイアベティス(糖尿病)の診断

血糖値は食事の有無や時間帯によって、一日の中でも大きく変動します。よって、血液検査でのワンポイントの血糖値だけをみて、普段の糖尿病の具合をじゅうぶんに判断することはできません。

そこで、普段の血糖推移の状態を表す指標として、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)という数値が用いられます。血液検査でわかります。これによって、過去2か月間程度の血糖推移がわかります。ちなみに、直前の食事の影響は全く受けません(=食前採血でも食後採血でもHbA1cの値は変わりません)。

糖尿病の診断は、このHbA1cと血糖値を用いて行われます。HbA1c 6.5%以上、空腹時血糖値 126mg/dL以上、随時血糖値 200mg/dL以上が基準ですが、複数の組み合わせで診断されます。

ダイアベティス(糖尿病)の診断

(日本糖尿病協会ホームページより引用)

ダイアベティス(糖尿病)の合併症

「神経障害、網膜症、腎症」の3つが糖尿病の合併症です。これらを防ぐことが糖尿病を治療する最も大切な目的です。

神経障害
  • 末梢神経障害:典型的なものとして、「足の親指の裏がジンジンする、紙が張り付いたような感覚」という症状が挙げられます。進んでくると、範囲が広がっていきます。他には、痛覚が鈍くなって靴擦れに気づくのが遅くなったり、さまざまな症状が出てきます。まずは血糖推移を落ち着かせることが大切です。 とても進行してしまうと「壊疽」という状態にいたることもあります。
  • 自律神経障害:原則として、糖尿病のマネジメントが不十分な状態がかなり長期間経過しないと出現しません。典型的には、網膜症や腎症がかなり進んだかたに症状が出てきます。立ちくらみ、便秘・下痢、排尿障害などが挙げられます。
網膜症
  • 糖尿病のマネジメントが不十分な状態が続くと網膜の毛細血管に障害が起きます。進行すれば失明の原因になります。末期になるまで自覚症状はほとんどありません。定期的に眼科へ通院し、眼底検査を受けることが大切です。
腎症
  • 腎臓は血液を濃過して体内の老廃物や余分な水分を取り除き、尿として体の外へ排出する、いわばフィルターのような臓器です。糖尿病のマネジメントが不十分な状態が長年続くと、血液を濾過する細い血管の塊である「糸球体」が傷んできて、腎臓の働きが悪くなります。初期には尿アルブミンが、障害が進むにつれ尿蛋白が増加しますが、末期になるまで自覚症状はありません。腎臓の働きが不十分になると、「人工透析」を定期的に行う必要が出てきます。
  • 「尿アルブミン指数」という指標で、腎症の程度を評価できます。数値が低いほど良いです。

日本糖尿病協会のホームページにわかりやすい説明がありますのでご覧ください。

ダイアベティス(糖尿病)の治療

「食事療法、運動療法、薬物療法」の3つが治療です。これはみなさん共通です。

しかし、病型(なにが原因か)、病態(どんな状態か)によって、適切な治療方法は大きく変わってきます。

また、治療目標(どのくらいのHbA1c、血糖値を目指すか)についても、一人ひとりの状態をみて柔軟に考える必要があります。

食事療法

  • 目標体重、身体活動量から、1日あたりの目標摂取カロリーを大まかに見立てることができます。
  • 炭水化物、タンパク質、脂質のバランス(PFC比)も大切です。
  • 食べる順番に気を付けることも有効です。これについては、関西電力病院でたくさんの研究がされています。
  • お一人お一人で、適切な食事療法は異なります。
  • 当院では管理栄養士とともに、みなさん一人ひとりにあった食事療法の提案をおこないます。

運動療法

  • 1日7000歩程度の歩数を確保することが一つの目安になります。         
  • レジスタンス運動(筋トレ)も有効です。
  • お一人お一人で、適切な運動療法は異なります。体調を見ながら、無理はしないようにしてください。

薬物療法

  • 「糖尿病治療薬」の種類は非常に多く、また、医学の発展のおかげで毎年のように新しいお薬が使用できるようになっています。
  • 病型、病態、併存疾患などによって、適切なお薬はみなさん一人ひとりで全く異なります。
  • 当院では日本で使える全ての糖尿病治療薬を扱っています。(内服薬(飲み薬)治療、注射薬治療、さらに専門的な、持続血糖測定、持続皮下インスリン注入療法(インスリンポンプ療法)、Advanced Hybrid Closed Loop含む。)
  • 総合病院での詳しい検査や入院加療が望ましい場合は、関西電力病院 糖尿病・内分泌代謝センターなどへご紹介します。

日本糖尿病協会や日本糖尿病学会(1型糖尿病はどのように治療するのか?)(2型糖尿病はどのように治療するのか?)のホームページにわかりやすい説明がありますのでご覧ください。